ともに助け合い・支え合う地域づくり
根室市社会福祉協議会
昭和32年に根室市が誕生し、その年の12月に当時の民生委員の方々や福祉関係団体の方々により「根室市社会福祉協議会」が創立されました。その歴史はすでに半世紀を超え、市民の皆様の温かいご支援とご協力に支えられて現在をむかえております。
昭和46年には独立した組織として活動するために、法人格を取得して福祉事業の効率的な運営に努めてきたところであり、高齢化の進行や核家族化などの家庭機能の変化から、福祉事業の必要性にそったさまざまな取り組みを行っております。
基本方針
超少子高齢化社会にあって、地域社会における近隣同士の関係の希薄化が進み、生活不安や社会的孤立など、様々な社会問題が表面化しており、地域を基盤とした福祉活動のさらなる充実が求められています。
根室市においても、高齢化や少子化の影響はもとより、景気の低迷による厳しい雇用環境などを要因として人口の減少が続いております。
地域からこどもや若い人の姿が減少する一方で、高齢者世帯や単身世帯が増加し、消防、防犯などをはじめとする地域の共同体としての活動が低下するとともに、地域からの孤立や生活困窮、権利擁護の問題などの複合的な課題を抱え、既存の制度では支援が難しい人が増えています。
本協議会としては、こうした現実をしっかり踏まえ、「ともに助け合い・支え合う地域
づくり」を目標に、小地域福祉事業やボランティア活動支援事業など、地域のつながりを
再構築するための様々な地域福祉活動に取り組んでまいります。
また、在宅生活をサポートするため、介護保険制度による福祉サービスの良質で安定的な提供や市が実施する地域支援事業と連携したサービスを展開し、さらに地域や関係機関などとの協働による新たなサービスの開拓に努めるとともに、日常生活自立支援事業の普及や成年後見制度の情報提供など、権利侵害を未然に防ぐための取り組みを進めるなど、さまざまな福祉・生活課題に対して、市や関係福祉団体などと協働して取り組んでまいります。
さらに、こうした活動を積み重ねる一方で、本協議会事業の活性化を図るため、事務局
機能の強化と役職員の計画的な研修の実施や各種福祉サービスなどの情報提供に努め、加
えて、本協議会の財政基盤をなす介護保険事業については、国の動向に対応できるよう経
営基盤の確立に取り組んでまいります。